umikaki diary

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3G? H? LTE? LTE+? 4G? 4G+?

スマートフォンのステータスバーには、様々なアイコンが表示されています。中でも、アンテナピクトと呼ばれるアイコンは、普段目にする機会が多いのではないでしょうか。

そもそもアンテナピクトって何?

格安SIMが数多く出てきた中、現在ではあまり聞かなくなりましたが、一昔前までは「アンテナピクト問題」という言葉が話題になりました。

アンテナピクト、一言で言えば「現在の携帯端末の通信状態を示すもの」です。「4G」や「LTE」といった通信規格を表示する他、現在の電波受信状態を表示します(図1)。

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図1 Android端末のステータスバー(赤枠がアンテナピクト)

 一昔前まで言われてたアンテナピクト問題とは、このアンテナピクトが、データ専用SIMカードを挿した際、圏外でないにもかかわらず圏外と表示されてしまうことです。この問題は端末によって挙動が異なり、通信規格は表示されるが電波受信状態が圏外になるもの(主にHTC端末)、通信規格や電波受信状態が全く表示されないものの2つに大別できます。更に、端末が圏外と誤認識することによって電波を掴もうとするため、バッテリーの減りが通常よりも早くなってしまう現象も発生する場合があります。また、そもそもアンテナピクト問題が発生しない端末も存在します。現在では端末の対策も進み、アンテナピクト問題が発生する端末は少なくなりましたが、ごく僅かであるもののアンテナピクト問題が発生する端末が存在しています。

そもそも4Gって何?

では、記事のタイトルにも書いたように、図1の「4G」という表示は何を示しているのでしょうか。

図1の画面キャプチャを撮影した端末であるAQUOS sense lite SH-M05の取扱説明書を見ると、以下(図2)のように記載がされています。

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図2 SH-M05の取扱説明書

 「3G」、「HSPA」、「GSM」、「4G」、「LTE」というよくわからない用語が出てきました。この用語の意味は、大まかに言うと以下のとおりです。

  • GSM」…第2世代の通信方式(2G)の規格。日本では使用されていない。
  • 「3G」…第3世代の通信方式。日本ではW-CDMAdocomo / SoftBank)、CDMA2000(au)という規格が使用されている。
  • 「HSPA」…3G(W-CDMA)を拡張し、データ通信を高速化した規格。docomoでは「FOMAハイスピード」と呼ばれるほか、「3.5G」とも呼ばれる。
  • LTE」…「Long Term Evolution」の略。3Gを更に拡張し、データ通信をHSPAよりも高速化したもの。厳密に言えば「3.9G」であるが、通常は「4G」の一種とされる。
  • 「4G」…第4世代の通信方式。キャリアアグリゲーションと呼ばれる複数の電波帯を束ねて高速化する「LTE-Advanced」や「WiMAX」の後継規格である「WiMAX 2」が該当するが、一般的には3.9Gの規格である「LTE」も「4G」に含まれる。

端末によって表示の仕方は様々ありますが、SH-M05の場合はこの5種類が表示される模様です。

正しい表示の仕方は?

端末によって、また同じ端末でも携帯電話会社によって表示が異なるアンテナピクト。では、正しく通信規格を表示する場合、どのような表示にするのが良いのでしょうか。

まずこれを考える前に、現在日本で出回っている端末が、どのように表示されるのか、Androidの場合を表1にまとめてみました。

表1 各キャリア、端末におけるアンテナピクトの表示(Android
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一方、iOSの場合はSoftBankと同一ですが、キャリアによってはLTEを「LTE」と表示するものもあります。

この表を見ると、各キャリアや端末によって表示がバラバラなことがわかります。しかも、docomoの場合、LTEまたはLTE-Advanced(以下、「LTE-A」)につながっているかどうかで「4G」、「4G+」表示を切り替えているのではなく、単純に対応しているかどうかのみで「LTE」を「4G」か「4G+」で表示している仕様です。SIMフリー端末の多くは「LTE-A」に接続していれば「LTE+/4G+」、そうでなければ「LTE/4G」という風に表示していますが、キャリアの端末でこのような表示をしている端末はありません。

さて、正しく通信規格、通信世代を表している表示はどれになるのでしょうか。私個人的に考えた表示を、以下の表2にまとめてみました。

表2 個人的に考えた表示(案)
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通信世代を表示する場合はiOSとほぼ同一です。LTEは先ほど言ったとおり「3.9G」ですが、W-CDMAとは電波帯が違うことを踏まえ、3Gとは別物扱いとして4Gに分類しました。

一方通信規格を表示する場合、CDMA2000の表示やW-CDMAの表示をどうするかですが、一旦3Gとしてみました。LTELTE-Aについてはそのままです。端末によっては4G+と表示しているものもありますが、「LTE」-Advancedということもあり、LTEを拡張した規格ということで「LTE+」表示がしっくり来るような気がします。

「5G」に向けて

昨日、5Gの規格がようやく決まりました。現在は4Gですが、4G+という表示が示している通り、日々通信速度は飛躍的に向上しています。最近では、LTE-Advancedの後継規格として、「4.5G」とも言われる「LTE-Advanced Pro」という規格が登場しました。これは、今後導入される5Gの橋渡し役となる規格で、複数の電波帯を束ねて高速化するキャリアアグリゲーション技術、そして複数の電波を同時に送受信するMIMO技術を使用し、より高速に送受信できるようにするものです。5Gが出てきたとき、アンテナピクトの表示はどうなるのでしょうか。「5G」と表示される日が来るのか、楽しみです。