umikaki diary

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Galaxy S10 SCV41をau回線契約なしで購入してきた

ハイエンドスマホでおなじみのGalaxy Sシリーズ。Galaxyはドコモ、auでしか基本は出していない(キャリアを通してでしか販売されておらず、Samsungが直接販売はしていない)ため、ドコモ、au回線を持っていない人がGalaxyを使いたいと思ったときは、そもそも購入を諦めるか、キャリアで出ているモデルを中古スマホショップで中古品として購入するしかありませんでした。一昔前までは中古品と言っても一度も開封していない未使用品(いわゆる新古品)が数多く出回っており、中古スマホショップに行けば未使用品が手に入りやすい状況でした。

しかし、昨年10月1日に改正された電気通信事業法により、通信契約とセットでスマートフォン端末を販売するときは、20,000円(税抜)を超える割引を行ってはならないと定められたため、もともと高価なハイエンドスマホは軒並み値段が高騰。「MNPで一括0円」といった販売手法も禁止されたため、端末購入で利益を求める人らが、転売目的で行っていたことができなくなり、街の中古スマホショップからはハイエンドモデルの未使用品は姿を消し、1度使われた中古品がチラホラと並ぶだけになってしまいました。

今回、Galaxy S10を購入するにあたり、いつものように中古スマホショップで購入するかと思いましたが、上記の通り、Galaxy S10の未使用品はどの中古スマホショップにもありません。中古品であればわずかながら存在していましたが、メイン端末で使っていくにあたり、バッテリー劣化が懸念される中古品はどうしても避けたかったのです。

そこで、今回は(公にはあまりアナウンスされていない)auショップで最近できるようになった「回線契約せずにスマートフォンだけ購入する」という手法で、Galaxy S10の新品を手にすることにしました。

ドコモ回線からau回線へ

昨年12月まではIIJmioのドコモ回線をメインとして使っていましたが、ここ最近のIIJmioがあまりにも遅かったこと、ドコモよりもauの方がエリアが広い(?)というイメージがここ最近湧いてきたのでメイン回線をau回線にしたかったこと、そしてIIJmioで電話番号を変えずにドコモ回線からau回線に切り替えることは不可能だったので、それならばということでメイン回線をサブブランドであるUQ mobileに変えました。au回線をフル活用するのであればau端末を使ったほうがいいよねということで、auのGalaxy S10であるSCV41を購入することに至ったわけです(SCV41の下り最高速度(理論値)は1Gbps)。

SIMフリーのGalaxy

ちょうどその頃、MNO事業を開始した楽天モバイルからもGalaxy S10が発売されました。こちらは楽天モバイルのカスタマイズが入っているものの、ほぼ(キャリアのカスタマイズがなされていない)素の状態となっており、しかもキャリアの端末であればかかっているSIMロックがかかっていません。また、楽天市場から端末単体で購入できることもあり、当初は有力な候補となっていました。

しかし、発売開始後実機や実際に購入した人のレビューを見てみると、色々と問題点があることが判明しました。

1. キャリアアグリゲーションが無効化されている

上記記事を見て頂ければ分かりますが、楽天モバイル版のGalaxy S10(Note 10+含む)はキャリアアグリゲーションが使用できないようにカスタマイズされており、通信速度は最大でも下り400Mbpsとなっています。

キャリアアグリゲーションは複数の電波を束ねて使用することで通信速度を高速化する技術で、これが無効化されているということは高速通信ができないということになります。SCV41の下り最大1Gbpsに比べても半分以下の通信速度となってしまっています。10万近くする端末ですので、そもそもの対応通信速度が遅いというのは、どうしてもいただけません。

2. Galaxy S10に入っている標準のフォントがNoto Sans

これはちょっと衝撃的でしたが、普通の日本版のGalaxyであれば「イワタUDゴシック」にカスタマイズされている画面のフォントが、Android標準の「Noto Sans」になっていました。

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楽天版Galaxy S10の画面

Android標準のNoto Sansは日本語太字フォントが搭載されておらず、太字の部分は不自然な感じ(重ね打ち)になり、あまり美しくありません。その代わり日本版Galaxyに搭載されているイワタUDゴシックは太字もしっかり搭載されており、太字部分はしっかりと太字フォントで表示されます。そして不思議なのが、同じ楽天モバイル版でもGalaxy Note 10+はイワタUDゴシックが搭載されているという点です。

以上の2点が大きな問題点ですが、その他にも、SCV41よりも楽天版の方が1万円近く高いというのもありました。なので、今回は楽天版を購入せずにSCV41を購入することに至ったわけです。

いざauショップ

今回は端末のみ購入というイレギュラーな購入方法となるだけでなく、購入と同時にSIMロック解除も行う関係で、au直営店で購入することにしました。回線契約を伴わない端末購入でのSIMロック解除は、au直営店でしか行っていません(下記リンク参照)。

今回向かったのはau UENO。昨年(2019年)11月29日にオープンした比較的新しい店舗です。直営店と謳っていますが、実際の運営はKDDIの子会社である「KDDIプリシード株式会社」が行っています(最近できた直営店の中には、KDDIとの資本関係がない会社が運営している店舗もあり、直営店とはいえ代理店のような形になっている店舗もあります)。

予約なしで行きましたが、比較的空いており、「回線契約せずに端末だけ購入したいです」と受付に伝えると、すぐにカウンターに通してもらいました。

1. まずは機種代金の支払い

お目当ての機種と色を決めたら、傷等ないか確認し、すぐに機種代金を支払います。通常ですと料金プラン云々ということになりますが、回線契約をしないので、料金プランを決めることはありません。今回は現金一括払いで、SCV41の機種代金90,720円(税込)を支払います。なお、当初は分割払いもできていたようですが、スタッフの方によると、現在は現金一括払いかクレジットの分割払い(金利あり)のみになっているようです。

支払い後渡された領収書はこちら。

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SCV41購入の領収書

領収書の額面が50,000円を超えているため、印紙税がかかり収入印紙が貼られています。

また、auを契約するときなどによく見る申込書も渡され、サインを求められました。

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端末増設申込書

2. SIMロック解除手続きへ

次に、SIMロック解除手続きを行います。やはりスタッフの方も初めてなようで、何度も店舗用のサポートデスクに電話し、やり方を確認していました。

SIMロック解除の申込み用紙を渡され、氏名等を記入します(私が記入するんかと思いきや、私の氏名含めスタッフの方が記入していました)。同時に身分証明書の提示を求められます。なお、端末購入だけであれば身分証明書の提示は求められませんでした。

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au回線契約なし SIMロック解除登録申込書

なお、通常自分が契約していない中古品を、店舗持ち込みでSIMロック解除する場合は手数料として3,000円+税が請求されますが、端末単体購入と同時に対応店舗で行う場合は手数料はかかりません。

3. 手続き終了後、最短30分ほどでSIMロック解除が可能に

上記手続き終了後、最短30分ほどでSIMロック解除ができるようになります。当初は翌日にならないと解除できないということを言われていましたが、思ったほど早く解除できる印象でした。

SIMロック解除は通常のやり方と同一です。他キャリアのSIMを端末に挿し、WiFiに接続した状態で設定画面の「SIMカードの状態」から「SIMカードの状態を更新」を押せば、ロック解除の設定ファイルがダウンロードされ、端末が再起動しSIMロックが解除されます。

最初WiFiではなくBluetoothテザリングで上記作業を行おうとしましたが、「SIMカードの状態を更新」するときにWiFiに接続されているかをチェックしているようで、「WiFiに接続してください」というエラーが出ました。

端末補償サービスには加入できない

スマートフォンを購入した際に大半の方が入る端末補償サービスですが、これはau回線を契約している人向けのサービスとなっているため、端末のみ購入し、回線契約をしていない場合は加入することはできません。そのため、通常のメーカー保証が1年間、自責による故障については実費を支払うことになります。

一連の手続きを終えて

受付から一連の手続きが終わるまで1時間ちょっとだったでしょうか。やはり直営店ということもありスタッフの方の応対は素晴らしかったです。ですが、やはりイレギュラーな作業ということもあってか手順があまり浸透しておらず、スタッフの方もかなり手探り状態でした。

総務省が進める通信と端末の分離によって可能になった端末単体購入ですが、キャリアでしか発売されていないGalaxy、Xperiaといった端末を回線契約せずに購入できるようになったことはとてもいいことだと思います。

あとは、SAMSUNGSONYがキャリアを通さずに、ハイエンドスマートフォンをショップで販売できるようになることを願うばかりです。両社もせっかく自社の専門ショップを持っているのですから…。

参考文献

通信料金と端末代金の分離と端末購入プログラムについて - 令和元年9月20日 総務省 [PDF]

電気通信事業法第27条の3等の運用に関するガイドライン(令和元年9月策定)- 総務省 [PDF]